$ 0 0 県境へと向かう道路は所々狭く、森の中をクネクネと抜ける。路線バスの終着は、『蛇穴(じゃけつ)』といった。伝説によれば、八溝山には村民たちを困らせる悪鬼と大蛇がいて、それを聞いた鏡城主藤原富得がその大蛇を退治したのが八溝山の麓のこの地だったという。鏡城は、現在の大子町池田字白銀にあり、平安時代の頃に藤原富得が築城したといわれている大子町で最も古い城だ。